東京都の30代前半男性、シュウトです。

あれは今から3年以上前のことです。僕はすごく太っていました。
身長は180センチほどですが、体重は78キロ前後。当時は運動不足だったので筋力もかなり低く、体脂肪で言えば今より10キロ以上多かったはずです。

服のサイズは今も昔もLサイズですが、お腹がかなり出っ張っていて当時履いていたズボンを今はこうとするとガバガバでベルトなしには履けないほどです。ウエストのサイズは覚えていませんが、今よりたぶん10センチ以上は大きかったんじゃないでしょうか。
鏡に映る自分の顔はとてもひどく見えたものです。輪郭はまん丸であごがたるみきっており、少しあごを引くと脂肪がよって二重あごになってしまいます。
ほほもパンパンに膨れ、顔が大きいためか目が非常に小さく見えてなんだかやる気や生気が薄く見えました。
風呂に入るときなどに体を見てみると、冬場に何枚も服を重ね着しているようなずんぐりとした体のラインが明らかになります。見ていてすごく嫌な気分になったものです。
当時からたくましい体つきをしている人にあこがれていました。特に暑い胸板や割れた腹筋はとてもかっこよく思えました。

自分の体と見比べてすごく落ち込んだりしたものです。でも、落ち込んだりしながらも運動をする気にはなれず、結局はそのまま日々を過ごしていました。
服を選ぶときはなるべく痩せて見えるような黒っぽい色の服ばかりを買っていました。

明るい色の服なんてもってのほかです。そして当時は自分がかっこ悪いことがよくわかっていたのであまり服を買うことに興味がわかず、適当に選んでいたと思います。何を着ても似合わないので当然といえば当然ですね。必要だからとりあえず買っておく、そんな感じでした。
それまでにもダイエットを試したことがありました。まず最初にしたことが咀嚼法ダイエットです。

食事をするたびに咀嚼法をすることでどんどん痩せていくという話を聞いたので、これならつらい運動をすることなく痩せられると思って始めました。しかし、長くは続きませんでした。とにかく食事が楽しめないのが一番の理由です。数少ない楽しみの一つである食事が楽しめなくなるのはどうしても我慢できず、2週間もたずに辞めてしまいました。
それから身に着けているだけで筋肉を鍛えることができるというベルトのようなマシーンを買って使ってみたりしました。

ジェルをお腹に塗ってマシーンをお腹にまき、スイッチを入れることで電気を発生させて腹筋を動かすというものです。楽して痩せられるだけでなく筋力トレーニングもできると思って飛びついたのですが、これも長続きしませんでした。なにせ痛いのです。びりびりとお腹が痙攣する感じで痛くてたまりませんでした。威力を最小にしたら何とか耐えられたのですが、それでは1か月たっても変化が見られませんでした。結局ジェルと電池、痛い思いをすることが無駄になるだけだと思ってやめてしまいました。
家族には運動をして痩せるように何度も言われました。友人たちは気を使ってくれていたのか何も言いませんでした。
太っていると不都合なことは、一番はやはり精神面でしょうか。何にもやる気が起きないのです。
少し動くだけで息が切れてしまうため、多少の運動ですら億劫で仕方がありませんでした。
見た目が悪いため自信が持てず、外出することがめっきり減ってしまいました。ダイエットをしようと思っても運動をしない方法ばかりを選んでいたのもこれらが理由です。
とにかく楽をしたい、つらいことはしたくないとそんなことばかり思ってしまっていました。
一方で食欲だけは旺盛で、何かを食べることでストレスを解消していたので体重は全く落ちません。体が重いため動く気に慣れず、悪循環に陥っていました。
痩せることができた今だから思いますが、あの頃の自分は本当にどうしようもなかったなと感じます。

⇒腹筋を割る