奈良県に住むヒナタです。

私が本気で痩せたいと思ったのは、初めて出産を体験して暫く後の事でした。
私が別人に見えたのです。
妊娠前の私は身長は155㎝、体重は53㎏で平均といえば平均でしたが、太ももが太い事がとても嫌でした。

結婚、妊娠をして、つわりの無かった私は、食べて、食べて、食べまくりました。
食事を終えたすぐ後には、お腹が空いて甘いおやつを食べていました。

そんな生活を送っている間に、みるみる体重が増加していき、産婦人科の先生に、「ちょっとね、太り過ぎですよ。」と、一喝されました。
その時の身長は変わらないですが、体重は84㎏でBMIは、35。完璧なる肥満体になっていました。
体が重いと感じていたのは、お腹の赤ちゃんのせいでは無く、自分自身の体の重さでした。

出産する時は、先生に、「どんな大きい赤ちゃん何だろうね。」と、笑われながら、無事出産をしました。3000ちょっとの男の子でした。
「赤ちゃんは標準だったね。お母さんに栄養が全部いっちゃったのかな。」
先生に言われ、私は恥ずかしくて堪りませんでした。

私は産んだ後、少しは減っているだろうと思い体重を計りましたが、殆ど、変わっていない事に愕然としました。

１ヶ月程、赤ちゃんと実家に帰り、自宅に戻ってきて、真っ先に妊娠前に履いていたジーンズを履こうと試みました。
この１ヶ月、寝不足や食べる事を控えていたので、痩せたような気がしていたからです。
けれど、膝から上には上がる事も無く、止まったままでした。
無理に履こうとするとジーンズの方が破れそうな勢いだったので、諦めてしまいました。
結局、体重も変わらぬまま、赤ちゃんを産んだ後でも、着れる洋服が1枚も無くなってしまい、マタニティウェアを着ていました。

洋服を買いに行っても、試着室の鏡を見ると前からも横からも同じ厚みがして、嬉しいはずの洋服選びが、楽しく無くなって、ため息しか出てきませんでした。

3Lのダボッとした洋服ばかりを選び、20代前半でセンスの悪いオバサンにしか見えませんでした。

スリムな女性を見て羨ましく思い、ウエストのクビレが欲しいと願い、お腹の脂肪を何とかしたいと考え、私は、絶対に痩せてやるっと、決意しました。

私は、何とか痩せたいと、色んな事にチャレンジしました。

産後ダイエットに挑戦したのです。

唐辛子入りのダイエット食品も買いましたが、汗は凄く出るけれど、１ヶ月経ち2ヶ月経っても、一向に体重は減りませんでした。
食事の量を減らし、夜は殆ど食べない様にしたり、野菜を多く取ったりしました。
運動といえば、器具を買って、足踏みしたり、板を持ちブルブルと振る器具を試したり、お腹に巻き付け筋肉をつけるのも試してみました。
でも、さほど効果は得られませんでした。

半ば諦めかけた時、友達が体操のビデオを貸してくれました。
友達は、そのビデオで骨盤を整えて身体が締まったという事でした。
つまり、骨盤矯正ですね。

だって、私が歩く時は息切れも凄くて、太ももが擦れすぎて、又擦れになって痛かったので、がに股で身体を揺らしながら歩いていたのですから、友達もさすがに…、っと思ったのでしょう。

それに、足の指の爪が切れないし靴下を掃くのも四苦八苦して、前屈みになると転がりそうな勢いでしたし、主人には、「どこでもドアを出してよ。」と、からかわれ、やはり悔しいと思った私は、このビデオに賭けようと思いました。

私は、昼間に子供を寝かせた後に、毎日、毎日ビデオを見ながら体操をしました。
筋肉痛になりながらも、痛い何て言っていられない。絶対に見返してやる。と、半ば意地もありました。

それから半年程して、友達に、「あら？痩せたんじゃない？」っと、言われました。
自分では毎日見ているので気付きませんでしたが友達に言われ、天にも昇る様な気がしました。

私は、友達にビデオを返し、覚えてしまった体操をそれからも続けていきました。

2年近く掛かり、体も軽くなり、ペディキュアが塗れるまでになりましたが、完璧に元に戻る事は無かったけれど、体重が20㎏近く減っていたのは驚きました。

その後、二人目を妊娠しました。また、激太りしない様に、長男の時の事を教訓にして、食事の量も変えずに何とか、体重増加を防ぎました。

太る事は簡単な事ですが、痩せる事がどんなに大変かという事を、思い知らされました。

産後の骨盤矯正にはヨガも良いらしいですね。

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